働く上での注意点
介護夜勤の実態
介護施設では、職員がシフト制で働く「3交代」が基本です。夜勤は16時間労働と拘束時間が長く、少ない人数で多くの利用者を介護しなければなりません。16時間中、2時間の仮眠が義務付けられています。ところが、介護施設の利用者には認知症の方や何らかの病気を患っておられる方などがいらっしゃいます。緊急事態が起こる可能性もあるため、日中以上に緊迫した勤務時間になるでしょう。
自己管理の必要性
夜勤には仮眠時間が2時間あるものの、常に利用者のサポートにあたる必要性のある業務はもちろん大変です。体調を万全にして臨んでも、やはり疲労が溜まります。そのため、しっかりと休養を取ることも重要です。
体調管理には、まず逆算してから睡眠時間を調整していきます。昼寝などを上手く調整して、夜勤中に眠くならないようにしましょう。自分の体調に合わせて仮眠時間も有効に使い、朝方に眠くならないように注意してください。また、周囲から良い睡眠法の情報を聞くなどして、自己管理の徹底を心掛けてください。
また、夜勤では代わりの職員を準備することが困難です。夜勤前に体調が良くない場合は、余裕を持って事前に上司に報告しましょう。16時間労働に耐えられる体力を、自己判断できるようにする必要があります。直前で休むと、勤務調整に影響が出るので、日頃からの体調管理が重要なのです。
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緊急時の心構え
介護施設利用者のなかで緊急対応の人数が多くなっている今、リスクは付きものです。医療機関や介護環境が整っている日中と比べて、少人数で夜勤にあたる職員にとってはリスクが高い実態があります。また日勤よりも観察力や判断力などの対応力が求められます。さらに、緊急対応の必要性が高い利用者の把握をしておきましょう。夜勤での配置も、急変時に備えてバランス良く能力を補い合えるペアにする必要があります。
夜勤前の注意点
夜勤に入るためには、早番と遅番の業務内容を把握し、業務がつながっていることを理解することが必要です。このサポート体制を把握しつつ、夜勤をスムーズにこなしていきましょう。緊急対応時には、本来ペアで行っている業務を単独で対応することになるかもしれません。この際、臨機応変さとスピードや判断力が求められ、知識と技術を持ち合わせることが重要になります。
夜勤は、長時間拘束と少人数で業務にあたる負担もあり、日勤とは責任の大きさも異なってきます。自己管理やリスクを考えて、最優先すべき仕事を明確にして臨みましょう。常に介護の知識や技術の習得を目指し、的確に業務にあたれるようにしておくことが必要です。
2017.10.20